1.日本のLinkedInで活動的なカテゴリーTop7
日本のLinkedInメンバーでどのカテゴリーが活動的か? 147の全カテゴリーの登録人数と過去30日以内の投稿者数を調べました。その結果、TOP7を発表します。
- Venture Capital & Private Equity
- Staffing and Recruiting
- Online Media
- Renewables & Environment
- Computer & Network Security
- Aviation & Aerospace
- Computer Software
*順不同です
大体ですが、上記のTOP7の業界のメンバーの7%が投稿をしているとの結果になりました。
目次
- 日本のLinkedInで活動的なカテゴリーTop7
- 147分野の詳細調査票
- TreeMapによるメンバー数分析
- TreeMapによるカテゴリー別活発度分析
- データーからリクルーターを例にした考察
- 取得データー誤差
- まとめ
2.147分野の詳細調査票
LinkedInのカテゴリーは2020年11月現在147のカテゴリーに分かれています。ここで公開している情報は日本のメンバーに限定して調査をしました。順番はPost Ratioすなわち、その業界の活発率を第一優先としています。データーの取扱注意事項については文末に記載されています。
営業、リクルーター、そしてマーケターの方には利用価値がある表です。メンバーの母集団と産業のLinkedIn利用度が分ります。例えば VCの産業はメンバー数が少ない割に、ポストをされている人が多いようです。エンゲージメントがしやすい産業と考えられるでしょう。その一方医療関係者は34千人ですが、ポストは1%です。活発率はVCの方が7倍ありますね。
3.TreeMapによるメンバー数分析
こちらは上記のデーター表をツリーマップにしたものです。大きな分野は左側に表示されています。Top 10は以下の通りですが、ITが全体の12%のメンバー数を占めています。
- Information Technology and Services
- Management Consulting
- Computer Software
- Internet
- Automotive
- Higher Education
- Marketing and Advertising
- Research
- Medical Practice
- Education Management
- Electrical/Electronic Manufacturing
147分野が示されているので、ごちゃごちゃしていますね。もう少し大きな分野区分でグラフ化するとはっきりとした傾向が見えるでしょう。
4.TreeMapによるカテゴリー別活発度分析
次は過去30日間にポストをしたメンバーの数をツリーマップにします。LinkedInでポストをすることは、上級者ですので、積極的に利用する意向が見えます。ここではリクルート系が活動率のトップクラスです。こちらも、対象母数の全数をマップにしているので、混沌としていますね。平均すると3%ぐらいになると思います。
5.データーからリクルーターを例にした考察
これらのデーターを元に考察をしてみましょう。例えば皆さんがリクルーターとした場合、以下の事実が分ります
- LinkedInメンバー総数の2.5%がリクルーター
- 人事は2.2%
- 転職成約率が高いIT業界は180千人以上で12%以上を占める
- リクルーター業界人の7%しかポストしていない
- 積極的にLinkedIn上で活動している業界にIT業界は入っていない
このようにデーターを整理するだけでも随分と見えてくると思います。スカウトメール数がKPIという設定は問題ないと思いますが、大きな視点でデーターをみてみると、どの分野にどのようにアタックすべきか、別の視点で捉えることが出来ると思います。LinkedInのタレントソルーションでもSales Navigatorと類似のフィルターがありますので、ここで展開している、データー取得、選別そして分析は可能です。
6.取得データー誤差
データーの取得はLinkedIn有料サービスのSales Navigatorを利用しました。年間で10万円弱ほどだと思います。このサービスは営業に特化しています。通常利用する場合は、無料のサービスで十分です。
Sales Navigatorで一番良いところは過去30日以内にポストをした人を探し当てることが出来る機能です。フィルター機能は無料版よりさらに進化していますが、アクティブな人を探し当てることが出来るのは便利ですね。
但し、データーに精密さを求める人には向きません。だいたいざっくりとした数値を捉えることが目的であれば有効です。LinkedInの検索ロジックは非常に難解です。キーワード検索においても振れが発生します。
例えばですが、日本のメンバー数の検索結果をリンクトイン通常版と比較すると、差が出ます。下の例では30%程のズレが発生しています。調査日による、例えば昨日と今日の数値の差もありますね。ですので、特定の時点での数値という認識が良いと思います。
次に人材業界を同様に検索してみましょう。ここでも差が出ています。通常Sales Navigatorの方が小さい数値を示します。ここでは10%の誤差が同じ検索条件で発生しています。
まとめ
2019年に日本市場分析のためにもともと作った資料です。それまでは特定の業界にだけ絞って、データー取得をしていました。これは前述の通り「手間」が掛かるからです。データ好きな人にはデーターの定義や抽出のロジックが気になるでしょう。場合によってはSQLを自分で叩いてみたいという人がいるかもしれません。
実際の営業活動にはもっとピンポイントで絞る必要があります。ソーシャルセリングやデジタルセリングと呼ばれている手法はエンゲージメント中心の営業です。大きな数、例えば1000人のリードにメーリングはアウトバウンド手法で、この2つの営業方法は全くアプローチが違います。
AcademyInが実施しているSales Navigatorのトレーニングではリード候補をぐっと絞ります。自動化出来るプロセスが限られているために、時間投資とアウトプットのバランスを取る必要があります。
また、LinkedInは学術調査機関向けに個人特定が出来ないようにしたデーターへのアクセスを開放することを2018年に発表しています。ご興味のある方は連絡してみると良いでしょう。
最後に:表を手動でHTMLで埋め込みましたが、レスポンシブにならないようです。どなたか得意な方がいらしたら、アドバイスを頂けたらと思います。現状はxlsで表作成して、html出力、コードをみて、<body></body>をiframe利用で貼っています。googleシートを直接リンクするという手もあったのですが、見栄えがよくないこと、SEO上良くないので、直接ブログに貼りたいのが希望です。